オーボエとクラリネットのための2重奏曲。2000年7月に作曲。
クラリネットによる低音からのポルタメントの上ににオーボエの重音を響かせながら、儀式的な雰囲気を纏って曲の幕が上がる。
希薄な拍節感で二者が絡み合っていく様は一種の舞をイメージさせるが、阿吽の呼吸によって時空を伸縮させながら展開していく。
特殊奏法を含め、互いの性格は強く対比されているが、時にはグラデーションの様に混じり合う。
尚、オーボエの重音に対する運指は、文献「現代オーボエ奏法」(ピ ーター・ヴィール、クラウス-シュテファン・マーンコプフ=共著 曽田裕司=訳)を参考にしている。
所要時間:7分
「現代の音楽展2001」公募コンサート『オーボエ・フェスタ』(日本現代音楽協会主催)入選作品。
2001年3月11日にバリオホールにて、七澤英貴氏のオーボエ、鈴木高通氏のクラリネットによって初演された。
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