ドビュッシー初期の傑作『ベルガマスク組曲』の第3曲で、とりわけ人気のある楽曲です。ここでは、前段の著名なところのみ抜粋してやや、簡単なアレンジにしてあります。
タイトルはフランスの詩人・ポール・ヴェルレーヌの詩集『艶なる宴』に収録されている詩「月の光」(Clair de lune)からインスピレーションを得たと言われています。
また、師匠筋にあたる、ガブリエル・フォーレの歌曲『月の光』(1886年)の伴奏に似た音形が、『ベルガマスク組曲』の「前奏曲」に登場することから、フォーレにも大きな影響を受けたと思われます。