パヴァーヌとは、16世紀イタリアの優雅な宮廷舞曲の様式で、2拍子のゆったりとしたリズムにのせて、男女のペアが列をなして踊るダンスです。ほのかに哀愁を帯びた優雅な旋律は、当時のフランスの貴族や女性たちに人気がありました。ラヴェルがベラスケスの描いた幼い王女の肖像画を見た時のインスピレーションで書いたと言われるこの曲は、ピアノのために作曲され、1899年にエドモンド・ド・ポリヤック公爵夫人に献呈されました。そして1910年には、ラヴェル自身が小管弦楽用に編曲しました。※この譜面はピアノ伴奏譜付きです。