1984年に劇場公開された宮崎駿監督作品『風の谷のナウシカ』。音楽を担当した久石譲とのコンビも、この作品からスタートしました。“ハーモニクス奏法”という特殊奏法で、壮大な物語の一幕を表現しましょう。①2弦で行なう人差指の上昇スラー(ハンマリング)は、丁寧に演奏しましょう。ここでのハーモニクスは右手の人差指を3弦12フレットの真上に置きながら、右手の薬指でアルアイレを用いて弦を弾きます。右手全体をリラックスさせましょう。②オクターヴ・ハーモニクス(人工ハーモニクス)を使用します。両手のポジションはタブ譜を見て下さい。左手は( )内に示した1弦3フレットを小指で押さえ、右手は◇内に示した1弦15フレットに人差指を置きます。この状態で右手の薬指でアルアイレを用いて弦を弾きます。始めのうちは、右手を12フレット周辺にセットして練習すると効果的です。フレットの位置をよく確認しましょう。③3弦を押さえる人差指と1弦の小指は、ポジション移動中もフレットの間隔をしっかり保ちましょう。④2弦3フレットへの小指の上昇スラー(ハンマリング)は、音が鳴りにくいので注意して下さい。セーハしている人差指の5弦1フレットの音がきちんと鳴っているかも確認しながら、左手の押弦状態をチェックして練習しましょう。