1991年にリリースされた大ヒット・ナンバーですが、切なくていい曲ですね。僕もすごく好きです。この曲では、ヴィブラートをかけるために開放弦とメロディの2声で構成する部分が多いアレンジにしています。とにかく“ベースで歌う”っていうのが『ソロ・ベースのしらべ』シリーズのテーマですからね。①:1小節目から2小節目のメロディでは、2弦12フレットを小指で押弦し、スライドさせて11フレットに移動させます。そうやってニュアンスを出すんです。②:1小節目は先の運指を見越して、各弦の9フレットを人差指でセーハしておきます。2小節目は3弦9フレットを中指、2弦9フレットを薬指、2弦11フレットを小指で押さえる運指になります。こうやって基本フォームを決めておくことにより、より効率的な運指ができるわけです。③:2弦14フレットに移動する際、1弦11フレットの音を残したままにしておきます。④:1拍目の3弦14フレットは小指で押さえたいところですが、あとで2弦14フレットを押弦しなければいけないので、ここは薬指で押さえましょう。⑤:2小節目の1拍目は14フレットを人差指1本でセーハしましょう。基本フォームをブロックで分けて覚えることがポイントですね。