この曲はサイモン&ガーファンクルによる演奏が有名ですが、もともとはイギリスの民謡で、歌詞もメロディも幾通りもあるそうです。このアレンジでは、曲頭のハーモニクス部分で、サイモン&ガーファンクル音源でのギターの雰囲気が出るようにしました。①:この部分は雰囲気を大切にしましょう。ハーモニクスを出すときは、フレットの真上を触れるのが基本ですが、3拍目にある2弦3フレットのハーモニクスを出すときは、フレットの真上からほんの気持ちボディ寄りを触れると音が出やすいですよ。②:2弦開放のD音は、ルートである4弦15フレットのG音よりも音域が低いので、ソフトタッチで弾いてください。弾いているのか弾いていないのかわからない程度、倍音が響くぐらいがハーモニーとしては美しいですね。運指は、中指で4弦15フレット、小指で16フレットから18フレットへとスライドさせて弾きましょう。人差指は14フレットで待機しておきます。③:トップのメロディの音(つまり1弦)を強めにピッキングしてください。ここは全体にスラーがついているような意識で弾くといいでしょう。④:D(onF#)は、1弦14フレットを薬指、4弦14フレットを中指、1〜2弦の12フレットを人差指で一緒に押弦します。こうすると、次の小節を弾くときに2弦16フレットを小指で押弦するだけでよいので、運指が楽になります。また、3小節目(アウトロ1小節目)アタマの1拍目は、本当なら2弦の14フレットに行きがちなところですが、4弦5フレットのハーモニクスを代用することで、無理なポジション移動もなく、スムーズに弾くことができます。