星に願いを / ソロ・ベースのしらべ ベスト・セレクション (リー・ハーライン) / エレキベース 上級

ずっと以前から、こういうムードのある曲を弾きたいと思っていたんです。特にこの「星に願いを」が好きだったんですよ。でもフラット5thやシャープ5thといったテンション・コードがたくさん出てくるから、弾きこなすのは難しいと思っていたんです。ベースでコード弾きをする場合、通常は３音ぐらいまでが限界でしょ。で、コードにテンションが入っている時は、１音抜けた状態で弾かなければいけない。そういう意味で難しいと思ってたんです。でも、なんとかうまくアレンジすることができましたね。アレンジのポイントは、開放弦をいかにうまく使うかということでした。それを考えた結果、キーをDメジャーにしたんです。それから言っておきたいことのひとつにコードがあります。僕の好きな和音が随所に出てきているんです。ここでよく出てくるコードを覚えてもらえば、ほかの楽曲も弾きやすくなると思いますよ。①：ここでは左手をかなり広げる必要があります。特に最後の４拍目はツライかもしれませんね。②：ここで前述した僕の好きなコードが出てきます。②の１小節２拍目のコードですね。この２拍目の響きは、あまりベースでは使わないんですよ。でも僕は好きなんです。きれいな響きでしょ？ で、この②の６小節間は特に大切です。ここができなければ、後半に出てくる３連アルペジオも弾けませんからね。とにかく音がブツブツ途切れないようにしてもらいたいんです。なるべくスラーで弾いてほしいですね。③：ここはそれまでと違う雰囲気になります。だからテンポをキープするのが難しいかもしれません。注意するのは開放弦の音。これがミュートされてしまわないようにしましょう。