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アダム・ゴルカ:トルコ練習曲(ピアノのために)

楽譜ID : 120521
36
上級
全12ページ
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作品について 
「トルコ練習曲」は、私の亡き師であるジョゼ・フェガリ(José Feghali / 1961-2014)からの挑戦をきっかけに誕生しました。ジョゼは10代の私に対して、ショパンの練習曲の全曲を学ぶことを厳しく求めていました。けれども、私はそれらの名曲を忍耐強く学ぶことや、時には自身の上達の遅さから目を背けるために、ゴドフスキーの「冗談」(Badinage)や、特にホロヴィッツ、ヴォロドスのパラフレーズに見られるようなヴィルトゥオーゾの世界に魅了されるようになりました。当時、彼らの楽譜はあまり出回っていなかったので、練習の合間を縫ってはこの2人の作品を熱心に採譜して演奏していました。(この作業を密かにやっていたことで、2倍のスリルがありました)。ある日、ジョゼとのレッスンでヴォロドスの「トルコ行進曲」を弾いた際、私がショパンの「練習曲 作品10 第2番」で日々悩んでいることを知っていた彼は、モーツァルトの有名なロンドを自己流にパラフレーズした上で、この2曲を組み合わせてはどうかと提案してきました。そして、その結果に2人とも驚いたように記憶しています。

振り返ってみると、この「トルコ練習曲」は、当時の私がピアノの練習で感じていた憂鬱さを取り払ってくれました。そして、この破天荒な作品の創作に伴う笑いと充実した時間が、私の技術を想像以上に高めてくれたと今では思っています。この点において、私はピアノを演奏する仲間たちにも、この小さくも異様な作品を笑顔で、ときどき笑いながら演奏して欲しいと考えています。いずれにしても、そうすれば、身体はより自由に、耳はよりオープンに、手はより軽快に動くようになります。美しい印刷、製本をして下さったことに加えて、作曲してから20年近くも経っていたこの作品の出版を提案してくださった江崎昭汰氏には大変感謝しています。出版に際しては私自身のライブ録音から採譜する必要があり、多くの楽しい思い出がよみがえりました。音楽に関する冗談で大笑いし、壁や天井を揺らしていたジョゼ・フェガリにこの曲を捧げたいと思います。(アダム・ゴルカ)


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