「チャンチキおけさ」は、1957年6月に発売された三波春夫のシングル。
浪曲師・南条文若として活動し、歌謡界にデビューするために改名した三波春夫のデビュー曲であり、220万枚を売り上げる大ヒットとなりました。歌詞は、故郷を恋しむ思いに満ちた歌詞が当時、集団就職で都会に出ていた若者の郷愁を誘うものでした。
NHK紅白歌合戦では、発売から23年もの月日が経った1980年の「第31回NHK紅白歌合戦」で初めて歌唱され(対戦相手は同じく自身の代表曲「三百六十五歩のマーチ」を初めて歌唱した水前寺清子であり、初歌唱対決)、1982年の「第33回NHK紅白歌合戦」でも歌唱されました。
翌1958年7月6日には、本楽曲を題材にした同名の映画が公開され、三波も出演しています。
三波の出身地である新潟県長岡市には、三波の銅像、三波本人の直筆による句碑とともに、本楽曲の歌碑が建立されています。
東京都中野区江古田にあった三波邸(現在はマンション)前の通りは、地元住民から本楽曲にちなんで「ちゃんちき通り」、自宅は「おけさ御殿」、「ちゃんちき屋敷」と呼ばれ親しまれました。