舛田路山作品集 No.2
尺八独奏曲 あえの風
使用楽器:一尺六寸管
※都山流尺八譜の見開き譜です。B4サイズで印刷ください。
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「尺八独奏曲 あえの風」舛田路山作曲
【曲解説】
「あえの風」は「あいの風」とも呼ばれています。4月から8月にわたって海から陸へそよ吹く風は、様々な海の恵みを人々に運び、舟路(しゅうろ・ふなじ)にも漁業にも縁起が良いと喜ばれています。日本海、特に能登半島では、祭事には必ず「あえの風」が吹くと言われています。夏に能登に旅行した際に見た、清らかな青い空と海、そして能登半島の力強い鮮烈な緑の景色を思い浮かべ、作曲しました。
曲は三部構成になっています。一部はゆったりと進行し、能登で感じた突き抜けるような青い空・海の広がりを穏やかに表現しています。二部では少し乗ってより力強く、人々は瑞々しい潮のうねりを伺いながら、いずれやってくる海の恵みを待ち構えています。そして三部はリズミカルに歌い、やってきた海の幸に、賑やかな人々の喜びを表現しました。曲の終わりは一部を再現し落ち着かせることで、希望に満ちた未来を想うような結びにしています。2016年2月13日作曲。