チャイコフスキーが作曲した『白鳥の湖』『眠りの森の美女』『くるみ割り人形』の3つのバレエ音楽は、「三大バレエ組曲」として広く世界に知られています。「くるみ割り人形」はその中でも彼が最後に手がけた作品で、「3大バレエ」の中で最も上演時間が短く、内容的にもメルヘンでかわいらしい雰囲気が漂います。
バレエ中には多くの曲が出てきますが、チャイコフスキー自身はその中から8曲を自ら選び、作品71aとして発表しました。
従って、この本で扱っている8曲はくるみ割り人形の全曲ではありませんが、チャイコフスキー自身が発表した作品を網羅していることになります。
編曲では、なるべく原曲の音を生かすことを考えました。ギターに向いていない音型もありましたが、曲のテンポを落とすなどして対応してみて下さい。
ピアノ曲をギターで演奏する際にはテンポをぐっと落とすことも多々ありますので、連符を弾ききることのできるテンポで演奏されると良いかと思います。