どちらかと言うと私の作品にははっきりとしたメロディーが存在している。対照的に(?)恩師の一人はそれと対となるような音楽を研究/作曲なさっている。自身の音楽作品の性格…はっきりさ…を保持しつつ、恩師の作風を模した作品を作ろうと思った。
それともう1つ。ヴァイオリンを非常に上手く弾く「大森響生(おおもり ひびき)」君という後輩がいた(彼は特別な訓練を受けていたわけでもなく、音楽関係の学校・専攻にも通っていない)。私はピアノを達者に弾くことができないこともあって「伴奏」を断り続けてきたが、大森君とは何か一緒に演奏してみたいと感じていた。そうして書かれた作品でもある。
2018年、大森君のヴァイオリンと作曲者のピアノにより初演。