「マリンバ・ファナティコ…木琴狂信者」とも言える本作品はひたすら熱狂的に奏で続けることを念頭に作曲した。左右は硬さの異なるマレットを持ち、音域が拡大し続けるマリンバへのアンチテーゼを込めてコンパクトなA-Cの音域を指定し、高音域にこそ、この楽器の魅力があることを示したかった。リズムの変容、浮遊感のあるコラールののち、「プロセッション」と銘打った第3部はインドネシアでの思い出が込められている。(會田瑞樹)