私立恵比寿中学のメジャーデビュー10周年記念日にリリースされた「青春ゾンビィィズ」です。
元気いっぱいな曲で、音数も多いのですが盛り上げるための工夫が随所にあり、すごい曲だと思います。原曲のイメージをそのままにとにかくハデにダイナミックに構成しました。ミュージックビデオも楽しいし、初めて参戦したファミえんでも最初にパフォーマンスした曲なので、強烈に印象に残っています。
■盛り上げるための工夫
小さな山谷を繰り返しながら、盛り上げていく工夫がいっぱいあります。特にサビまで一気に盛り上がっていくと思いきや、静かなタメの部分が入るところは秀逸だと思います。その後6発の和音を入れて爆発的に盛り上がります。
サビでもフレーズの繰り返しではG→B7→Em7→A7という変化は、構成が素晴らしいと思いました。その後6発の和音で最高潮に持っていくわけですから、テンションが上がるしかありません。サビのコードをたどっていくだけでも、作曲の旨さ、技巧を感じます。
■ピアノでの工夫
グリッサンドとフレーズを同時に弾いています。これはグリッサンドの直前までのフレーズは右手で弾き、グリッサンドのタイミングではフレーズを左手、グリッサンドを右手で同時に弾くようにしています。右手の跳躍と、フレーズの左手から右手への受け渡しを同時にやるので、結構ギミック的な動きになり練習が必要ですが、演奏効果が高いです。
メロディー、ベース、コードを整理して弾くことです。特にA/Bメロでは意識して楽譜にしました。それぞれが独立して聞こえるようにするには、かなり練習が必要ですが、演奏動画ではまだまだできていません。
ドラムのフィルインやベースのベンドをピアノに置き換えています。これはよくやる手法ですが、ピアノでバンド演奏をまとめてやるイメージです。指やフレーズによってバンド演奏のいろんな楽器や役割を入れ替えて演奏します。
2Aのメロディーとベースは同じリズムにして弾きやすくしました。2番はリズム構成が変わりますが、原曲のイメージを保ちながらリズム重視で構成しました。