1980年にリリースされた5枚目のシングル楽曲で、ベーシストは高橋ゲタ夫だ。リード・ギターのキャッチーで歌うようなメロディと、ギターのカッティングを中心としたウワモノに鍵盤楽器やストリングスを加えたゴージャスなアンサンブルが特徴の爽やかな楽曲となっている。リズム・セクションは16ビートの心地よいグルーヴを叩き出すドラムに加え、重厚感のあるパーカッションにうねるようなベースのフレーズが絡み、見事なグルーヴ感を作り出している。ベースは思いつくままに自由にプレイされており、その楽しい気持ちが伝わってくるような生々しい演奏だ。ベースのサウンドはコンプレッサーなどを使用していない素直な音質が特徴。それだけに、ピッキングの強弱がダイレクトに音量につながるので、強弱のムラが出ないようなピッキングを心がけたい。フレーズひとつひとつの難易度はそれほど高くないが、バリエーションの多さと、グルーヴの維持やリズム・キープなど、トータルでは難易度の高い演奏と言えるだろう。