譜読みがラクになる記譜法color5による出版第17弾は、バッハのゴルトベルク変奏曲です。
■世界初一段鍵盤用譜面+運指付
普段弾きに使える楽譜、一度でイイから通して弾いてみたい、グールドのような快速演奏をしてみたい、といったピアノ弾き達のために作成いたしました。
★まずは上記立ち読みファイルを印刷してお試し下さい(画面上より見やすく印刷されます)★
この作品、2段鍵盤のチェンバロのために書かれた作品であるが故に、1段鍵盤のピアノやクラヴィコードで演奏する場合に、手の交差が生じ、演奏が困難になります。そこで、color5の特性の1つ:「大譜表を1段譜と見なす記譜法」であることを活かし、1段鍵盤ではどれくらい手が重なるかがよく分かる譜面を作成しました。
■声部も色分け
また、多くは声部ごとに色分けもしております。そのため、実際は左右のどちらの手で弾くことをバッハが想定したかも分かるようになっています。手の交差をそのまま残して弾きたい向きにも、手の交差をほどいて弾きやすくしたい向きにも使える譜面となっております。全変奏踏めくリスト不要なように譜割りしました。
■正確さにもこだわりました
今回底本としたのは、バッハの考えが色濃く残る多くの手稿譜を比較検討しているウィーン原典版です。更にウィーン原典版の誤りや勇み足については脚注に付記しましたので、現時点でこの作品に対する最も客観的な事実が知ることが出来ると考えております。その他、出版当時の手稿譜、ベーレンライター版、カークパトリック版などを参照しております。
<5分で修得出来るcolor5記譜法の特徴>
(1)全ての音符に♯♭を示す色を付与(例:♯=赤、♭=青)
(2)音の高さと大譜表上の音符の高さを1対1に対応(大譜表を1段譜と見なす)
(3)多くの声部を色分け
(1)により臨時記号が無くなったため、譜読みがラクになっています。また、(2)により、運指の決定が容易くなり、音楽の把握も早くなります。
なお、左右の手の割り振りは、指使い番号の上下により表現しております。音符の上に数字があれば右手を想定。一方、自分で運指を考えたい方のために、運指の記載のない楽譜も同梱しております。丸括弧( )付の記号は手稿譜にないもの。底本に倣い類似箇所からの類推により付与しています。
【仕様】
記譜法:color5 (カラーユニバーサルデザイン準拠)
運指:有り無し同梱
サイズ:A4 x 48ページ x 2(運指有無)
踏めくリスト:不要
校訂:脚注として付与
【上記、商品説明画像解説】
Aria: 調号は左上の「G dur」で表し、♯はありません。赤音符=♯付音符です。
第12変奏:上下反転したカノンであることが黒と青の色で分かりやすくなっています(見やすくするためここでは少し縮小)
第20、26変奏:手の交差の激しい作品も、このように交差しない運指を見つけることも容易。
第20変奏<指使い無し>:指使いのない楽譜も全変奏用意しております。自分で運指を検討も出来ます。
もし、音の誤り等発見いたしましたら、ご連絡ください。修正が必要なものであれば、こちらから連絡し改訂版を送付いたします。同時に当ファイルも差し替えます。