譜読みがラクになる新記譜法color5による出版第11弾は、リスト「死の舞踏」のピアノソロ版に、編者が後半のカット部分を補完編曲した最長版となります。
当時他の協奏曲よりも人気が高かった「死の舞踏」をLiszt自身ピアノソロ用に編曲しました。しかし、後半グリッサンドが多発して盛り上がる601-624小節をカットしております。その部分を補完したのがこの版です。補完部分は上の一番下の画像にあります。グリッサンドは全て残し、「ペトルーシュカ」なみの跳躍でTuttiを表現しました。
この作品は装飾的音型での半音階処理が多ため♯・♭などの臨時記号が多く、譜読みが大変難しい作品。color5化により目に優しく譜読みしやすくなっております。リストの運指に加え、編者による弾きやすい運指もそれと分かるよう追加した原典版です。
color5記譜法では伝統的五線譜に次のような改善を図っております:
(1)全ての音符に♯♭を示す色を付与
(2)音の高さと五線譜上の音符の高さを一致
これらにより運指の決定や譜読みをし易くしております。是非まずは上記無料の立ち読みファイルを印刷してお試しください。印刷時の配色はカラーユニバーサルデザインにも対応しております。
また、譜めくリストが不要なように譜を割り振ることができました。奏者自身が譜めくり出来る箇所で改ページを当てておりますので、気持よく練習・演奏できると考えております。
作曲家の運指(イタリック体)とペダリングはブダペスト版を踏襲しております。それ以外に編者による運指を通常体で付与しました。ただし、自分で運指を考えたい方のために、運指の記載のない楽譜も同梱しております。
【仕様】
記譜法:color5 (カラーユニバーサルデザイン準拠)
運指:有り無し同梱
サイズ・ページ:A3横 15ページ (x2)
踏めくリスト:不要 (奏者が譜めくり出来る箇所でのみ改ページ)
底本:ブダペスト版リスト全集(Edition Musica Budapest, 1995)
原典版仕様です(編者が追加した運指・手の配分が分かるようにしてあります)