最後のレッスンで、いつか弾いてみたいと言ってくれたこの曲を、告別式の彼女の棺の横で演奏したのが初演となりました。新緑香るさわやかな風に乗り、まばゆいばかりの光を受けて、自由に大空を羽ばたきながら、あなたは少女のままで、いつまでも私の音楽を聴いていてくださいね。この曲を14歳で旅立った私の生徒、秋山史織さんに捧げます。
ゆったりとした、8分の6拍子のピアノソロ作品です。美しいアルペジオは風のイメージ。ペダルでうまくフレーズをつないで、全体的に穏やかでやさしく語りかけるように、落ち着いた雰囲気で弾いて下さい。(別売CDあり)