チャイコフスキーは、バレエに音楽をつけ組曲としてまとめました。
3大バレエ音楽として「くるみ割り人形」「眠れる森の美女」「白鳥の湖」が有名です。
その中の「くるみ割り人形」は、クリスマスに老人からプレゼントされた少女クララと、くるみ割り人形とのお話で、実はお人形は王子様・・・組曲の中の最後が、この「花のワルツ」です。
原曲は、ハープの華やかなカデンツァに始まり、ウィーン風のワルツに乗せて、ホルンの印象深い主題が提示されます。そして、有名なワルツの旋律に入りフルートがウィーン風のメロディーを奏で、その後に情熱的なヴィオラ・チェロと続き、花々の踊りをイメージさせてくれます。ここでは、オーケストラの名曲をピアノと電子オルガンによって、身近なアンサンブルとして楽しんでもらうように編曲しました。コンパクトにまとめられた導入部では、華やかなアルペジオをピアノで演奏し、ハープのイメージを広げましょう。テーマをつかさどる電子オルガンを躍動感あふれるピアノの伴奏で刻み、ワルツを感じて下さい。さまざまに変化するメロディーを、お互いに受け渡しながら、また同時に盛り上げながら、アンサンブルならではの「花のワルツ」を楽しんで演奏していただけますことを願っています。(参考音源データは著作者ホームページより別売)