ルーマニアの作曲家イヴァノヴィチは、ドナウ河をテーマにした哀愁漂うウィンナワルツを作曲しました。原曲は、インパクトのある前奏部のあと、美しいメロディーが次々に繰り広げられ、最後は華やかに盛り上がって終わる長い曲で、ドナウ河のせせらぎから、大河へと成長していくかのようなイメージが感じられます。その中でも、最もよく知られたテーマの部分は、短調の印象深いメロディーです。ドラマティクにストーリー性をもたせ、弾きやすく、豪華な伴奏を心がけて、コンパクトなサイズにまとめてみました。こどもたちの発表会や、大人の初級の方のコンチェルトに、すぐに取り組んでいただけるかと思います。身近なコンチェルトとしてどうぞお楽しみ下さい。