『戦争と平和』などで知られるロシアの文豪レフ・ニコラエヴィチ・トルストイ(1828~1910年)が、若き日に作曲したピアノのための短いワルツ。後にソ連映画「セルギー司祭」(1978年)に使われている。
トルストイはチャイコフスキーらと親交を持ち、自身もモーツァルトやショパンをレパートリーとするピアノの弾き手だった。作曲した作品は、このヘ長調のワルツしか残されていないという。
晩年の1906年2月10日に、友人の音楽家らの前で自ら演奏した記録がある。