ピアノを習い始めた頃に誰もが弾くこの耳なじんだメロディーは、ご存じのようにモーツァルトがこの曲を主題にして「きらきら星変奏曲」としていることや、サンサーンスの組曲「動物の謝肉祭」の「化石」の中にも登場しますし、多くの人はABCの歌として口ずさんだことがあるかもしれません。それほどよく知られた曲を、ピアノ両手奏にエレクトーンで伴奏を付け、ピアノがメインのアンサンブルにまとめました。導入期からのコンチェルト、ソロで弾ける速さよりも少し遅くし、エレクトーンのキラキラする音や、包み込むような和声をよく聞いて合わせて下さい。最後のエンディングでは、遠く彼方の輝く星に祈りを込めるような気持ちで、音楽の余韻を大切にし、一音一音を丁寧に弾く初めてのコンチェルト体験として下さると嬉しいです。