バリトンとピアノの楽譜からギター独奏用に編曲しました。
美しく、切ないメロディーは、一度聴いたら耳から離れません。
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「蜘蛛の歌」についての解説
シベリウスの友人であったルドルフ・パウルによる戯曲の劇音楽。
パウルも最初は音楽家を志し、ヘルシンキ音楽院(現シベリウス・アカデミー)で一緒に学んだ仲であった。
16世紀、デンマーク・ノルウェイ・スウェーデンを統治した国王、クリスチャン2世の悲劇である。
詳細は不明だが、愛人 Dyveke (小鳩)を毒殺された(疑いを抱いた)クリスチャン2世が1520年に『血の虐殺』を引き起こし、1532年にとらえられてから、1559年に死去するまで27年の間、幽閉生活をおくることになる。
「蜘蛛の歌」は、最後の場面で幽閉先の城の中で道化によって歌われる。けして悲しい旋律ではないが、元王の置かれた状況とその途方もない内容とが、極めて効果的である。
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【総ページ数】3ページ
【演奏レベル】上級者向け
【標準演奏時間】3分10秒
TAB譜付きで、五線譜の方にも運指をつけています。