「まちぶせ」は、荒井由実(現:松任谷由実)が作詞・作曲した楽曲。編曲は松任谷正隆によるものです。三木聖子への提供曲として作られ、1976年にシングルが発売されました。のち、1981年に石川ひとみのカバーシングルが発売され、石川の最大のヒット曲となります。さらに、松任谷由実本人によるセルフカバーシングルが1996年に発売されており、他にも多くの歌手によって唄われています。
石川ひとみは1978年のデビュー以来、歌手としては鳴かず飛ばずでした。「まちぶせ」までに10枚のシングルを発売していますが、オリコンでの最高位は2枚目「くるみ割り人形」の42位であり、うち3枚は100位以内へのランキング入りすらしなかったのです。そのため本人も、今後について考え悩んでいたという。
三木聖子のカバーのこの歌をシングルとして歌うことになったときには、「この歌だったら、これが私の歌手生活のピリオドになっても悔いはないな」と思ったといいます。
18歳で上京しデビューしたとき「最低4年は頑張ろう」と考えたその4年目、またちょうど10枚目のシングルでもあり、「この曲で歌手としては一区切りつけるつもりだった」といいます。