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トランペットで昭和歌謡シリーズ 『あなた』小坂明子
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 あなた」は、小坂明子のデビューシングル。1973年12月21日発売。発売元はワーナー・パイオニア。

 小坂は16歳にして1973年の第6回ヤマハポピュラーソングコンテストに出場し、ピアノを弾きながらこの曲を歌唱してグランプリを獲得しました。同年11月の第4回世界歌謡祭にて最優秀賞・グランプリを受賞します。

 同年年末にレコードリリースされ、オリコン集計で約160万枚、発売元のワーナーによる発表では200万枚を超える売り上げを記録しました。1968年から調査の始まったオリコンによれば、12曲目にして、初の女性作曲家によるミリオンセラーシングルでした。

 本作は合歓の郷に来る新婚カップルに「お祝い」として配るためのソノシート用のレコーディングでした。

 また、本作は世界歌謡祭版とレコード版とでは編曲が異なっています。編曲はいづれも宮川泰によるものですが、最初のイントロを聴いた小坂が「これは私の作曲のイメージとは違います。もっとスタンダードジャズのようにおごそかな静かなイメージで世界歌謡祭はアレンジを変えて下さい」と依頼したとのこと。世界歌謡祭にて披露された演奏は録音され、2003年3月26日発売の「ポプコン・スーパー・セレクション 小坂明子ベスト」にてCD化され、そちらで聴くことができます。

 小坂本人の話によれば、この曲の詞は高校2年生の時、学校で授業中にノートの片隅に20分ほどで書き、家で曲を付けたものだったといいます。詞は当時のボーイフレンドとの会話がヒントになっていたが、小坂が元々ガロのファンで、「歌ってくれたら、逢えるかも知れない」と思い、ガロに歌ってもらいたくて作曲(最初はポプコンの作詞・作曲部門に「歌手 ガロ希望」と書いて応募した)、最初から3部合唱の予定の曲で、ポプコンにも3人でエントリーしたが、本戦出場前になって他の2人が出場出来なくなったために急遽、小坂がソロで歌ったというものでした。

 デビュー曲にして、発売から1ヵ月後にはオリコンシングルチャートで7週にわたり1位を獲得。1974年の『第25回NHK紅白歌合戦』に出場、父・小坂務と親子共演した(小坂務は指揮)。オリコン集計で、女性ソロ売上としては当時1位である(現在は安室奈美恵が保有)。2007年現在でもオリコンの歴代シングルチャートで51位、女性シンガーソングライターのシングルとしては6位の売上です。

 しかし小坂は次作以降目立ったヒットを出しておらず、また本人が子育て中に声帯を傷めて以前のような声が出なくなったこともあり、現在は実質的に作曲家に転向しており、「一発屋」と見られてしまうこともあるようです。


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