「冬が来る前に」(ふゆがくるまえに)は、日本のフォークグループである紙ふうせんが1977年に発表したフォークソング。作詞は紙ふうせんのメンバーである後藤悦治郎、作曲はそのバックバンドのベーシストだった浦野直。45万枚の売上を記録した、紙ふうせんの最大のヒット曲です。
フォークグループの赤い鳥が1974年に解散した後、そのメンバーだった平山泰代と後藤の夫妻は、紙ふうせんを結成して地元である関西を中心に活動していました。紙ふうせんは1976年までにシングル4曲(「いかつり唄」、「ささぶね」、「別れの鐘」、「愛と自由を」)を発表しましたが、大きなヒットとはならず、グループの知名度も全国に浸透しているとはいえない状態でした。
この曲は、1976年11月につくられました。コンサートで演奏し、その反響もよかったことで、1年後の1977年11月にシングルとして発売されます。
リードボーカルは平山が務め、別れた恋人のことを忘れられない気持ちを歌っていました。曲はフォルクローレの雰囲気をもっています。
この曲は発売されるとラジオを中心にヒットとなり、翌1978年にはオリコンチャートで4位まで上昇しました。TBS『ザ・ベストテン』にも出演(1978年3月9日)し、この曲によりグループの知名度は全国的となりました。
「冬が来る前に」は日本の学校の音楽の教科書に掲載され、合唱曲の定番となっています。
また、タイアップは大阪ガスのCMに起用されていました。