作品1として合唱つきの交響組曲として発表された30分にも及ぶ大作です。 大きく2つの楽章に分けられて、1楽章は夏の夕暮れの教会の鐘の音と祈りの声、夜の帳が落ちると聞こえてくる羊飼いの笛の音を描写的に。2楽章は対照的な嵐の音楽に始まり、過ぎ去った後の田舎のお祭り、そしてラストにはルーマニアの古い聖歌を基にした堂々たるルーマニア賛歌で曲を閉じます。小生はこれらのエッセンスを3分の1に凝縮したバージョンにしました。 高木 登古