1楽章(Allegro)は快活な2拍子によるソナタ形式。展開部は平行調であるロ短調で始まり、提示部で登場した音型を応用しながら進行していく。2楽章(Adagio)は、短調の響きと戸惑うような付点のリズムが、何ともいえない哀愁を醸しだす。3楽章(Tempo di Menuet)は、長調と短調の部分が交互に登場する変奏曲。落ち着いた舞曲らしい雰囲気をもつが、最後には分散和音によって華やかにしめくくられる。全曲版。