パーセルは、17世紀の王政復古の時代に活躍したイギリス音楽史上最大の作曲家である。〈組曲 第2番 ト短調〉は、プレリュード、アルマンド、クーラント、サラバンド、シャコンヌ、シチリアーノの6つの舞曲からなるハープシコード作品。このような2つ以上の舞曲を組み合わせる手法は16世紀以降めざましく発展し、特に17世紀から18世紀半ばにかけて、組曲はヨーロッパ各地で大流行した。