器楽合奏による序曲を思わせる作品。付点リズムのゆっくりとした冒頭は、バロック時代のフランスで生まれた「フランス風序曲」に特有の手法。2楽章は、1拍目に強拍の置かれた優雅な舞曲で、伴奏部には、低弦ののびのびとした弓の運びが感じられるだろう。3楽章では,右手と左手が旋律と伴奏とに分かれて演奏する部分をソロ、両手がユニゾンで演奏する部分をトゥッティと考えて弾いてみよう。