王女マリア・バルバラのチェンバロ練習用のために書かれた曲。哀愁の漂う旋律で始まる。この豊かな表情を生かすためには、Allegroと示されてはいても、ゆっくりと歌い始めるくらいの余裕があってよいだろう。速い音階に加えて、両手の交差もスカルラッティが頻繁に用いた技法だが、この曲ではとりわけそれが高音域で行われるのが特徴で、実に繊細な響きが作りだされている。