原曲版。〈英雄ポロネーズ〉、〈スケルツォ 第4番〉といった大作と同じ頃に書かれた。どこからか聞こえてくる歌のような導入部の旋律が曲の中で重要なモチーフとなっている。他のマズルカと同様3部分からなるが、中間部をはさんで冒頭が再現された後、最初の部分はかなり拡大されており、さらにコーダにも工夫が凝らされているなど、手法的な深みが特徴だ。