〈ダンス〉は、ロッシーニの歌曲集〈音楽の夜会〉の第9曲〈踊り〉をピアノ編曲したもの。ロッシーニの〈踊り〉はテノール独唱用で、ロッシーニの友人カルロ・ペーポリ伯爵の詩『タランテラ・ナポリターナ』に付曲された。〈ダンス〉では、ナポリ起源の舞曲であるタランテラのもつにぎやかな雰囲気を鍵盤上でうまく表現している。一定の急速なテンポ(Presto brillante)で全体を演奏するには高度な技巧が要求されるだろう。