1897年作曲。トロルハウゲンとは地名で、グリーグは85年、妻と共にこの地へ引っ越してきた。曲はまず5度の連打で始まる。単純だけれども不思議なくらい魅力的な連打。最高点ともいえるカデンツは非常に独創的で、中間部は一転して静謐な面持ち。長くのばされる低音は、彼が非常に好んでよく使った音型で、このような保続低音は伝統的な舞踊音楽でもしばしば登場する。