〈4つの小品 op.11〉は1877年の作品。第2曲ノヴェレッテは各声部がバランスよく配置されており、弦楽合奏群のトゥッティにも似た厚みを感じられるだろう。アクセントによって旋律が強調される快活な中間部は、コーダに入って再び登場し、華やかなヴィヴァーチェのうちにしめくくられる。全体を通して「動き」の面白さを味わいたい。