この〈アンダルーサ〉には「プレイェーラ(祈り)」という副題が付けられている。グラナドスの作品の中でも特に有名で、ギター編曲も人気が高い。内声に置かれた合いの手のような後打ちの16分音符が、この曲最大の特徴である。中間部は、主部の旋律を素材としながらも、全く対照的な明るく情緒豊かな雰囲気である。この曲のような3部形式は、グラナドスの多くの作品に共通してみられる。