1937年(昭和12年)に盧溝橋事件が起き日中戦争がはじまったことをきっかけに国民精神総動員を打ち出した政府は、音楽業界に対し戦意を高揚させる曲の発売を奨励し、ユーモア・恋愛・感傷をテーマとした歌の発売を禁止する指示を出した。そのまさに前年に出されヒットしたのが、この曲『男の純情』。藤山一郎は1931年からヒットを連発し、当時のトップスターだった。そして、古賀政男が多くの曲を藤山一郎に提供している。特に同年では東京ラプソディーが有名。