
○楽曲情報
High-Voltage for Bass Clarinet and Piano
作曲:得本和音 (TOKUMOTO, Kazuto)
演奏時間:7'30"
グレード:5
○楽曲解説
ボルテージとは電圧を指す言葉であるが、日本語では「ボルテージが上がる」のように熱意、熱狂、興奮の意味でも用いられる。(なお、英語のvoltageにはその意味はないため、英題はHigh-voltageとしている。)
委嘱の話をいただいた時の井上先生の溌溂とした印象、バスクラリネットへの情熱、「ソロ楽器としてのバスクラリネットの魅力を開拓する」という大志。私が感じた熱量を、私なりに作品に投影してみようと試みた。そのため、この作品は何か具体的なイメージを表現しようとして作曲したわけではない。「情熱」や「熱狂」といった、体の内から湧き出て抑えきれないような興奮、そういった抽象的なイメージが、この作品の根底にある。
作品全体は「序奏-提示-展開-再現-コーダ」と、クラシックの伝統的な形式を踏襲して構成している。一方和音は全体的に旋法的、あるいは全音階的である。特にピアノについては和音の構成音の中での優劣、メリハリ、軸となる音とそうでない音を意識していただければと思う。ソロバスクラリネットのための作品というよりは、バスクラリネットとピアノのための作品として作曲している。バスクラリネットとピアノが互いに高め合いながら疾走し、聴く人を熱狂の渦に巻き込んでいく、そんな作品になればと思う。
○楽器編成
Bass Clarinet in B♭
Piano