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木管五重奏とピアノのための組曲「自然の風景」 (山口 広夢) / アンサンブル木管 中〜上級

楽譜ID : 336598
27
中〜上級
全47ページ

2020年の4月、新型コロナウイルスが蔓延していて、外出自粛が呼びかけられていた頃、以前、旅行で行ったことがある某村の映像を見ていて、あらためて 森 林 木 花 や 河 といったそれぞれの風景に強く心が惹かれて、このような曲を書いてみたいなと思ったことがこの作品たちのひらめきだ。
もし 自然たちが音楽のように音色が流れていたら、また 音楽を自然たちのように奏でると、どう聴こえて どのようなイメージが湧いてきて、その風景が見えてくるのか。自然のようにさまざまな音色が魅力的な フルート、オーボエ、クラリネット、ホルン、ファゴットとピアノが その『自然の風景』を奏でる。

Ⅰ. 幹の変化
樹林にそびえ立つ幹は、種類や植物によって異なっている。そんな差異のようすを変奏曲で表した作品である。シンプルなモチーフ(幹)を主に、そこからどんどん音数が増え、途中で拍子も変化し、そして最終的にはダイナミックになり、
自然を支えているという畏敬の念を込めたイメージの奏法となっている。
全体を通してト短調となっているが、楽器達の奏でる音色はまさに個性溢れる幹を表現しており、短調だからこその魅力を醸し出している。

Ⅱ. 河の流れ 〜 Ⅲ. Flower wind
河の表面に映る水と光の流れをイメージし、水のような穏やかなメロディーに、伴奏ラインが河の中の静かな波を描いている。前半の4拍子の優雅な流れに続けて、後半は動きのある3拍子の流れと、2つの異なる河の姿を表現している。
ピアノが“A”の和音を奏でたと思ったら、“F”のハーモニー、そしてF7(セブンス)と続けて。河からの風景がガラリと変わり流れるような音楽を奏でると、あざやかな色とりどりの花が
美しくほっこりする風と共に出現する。その花のように優しいメロディーとハーモニー、ところどころで鳥のさえずりが聞こえてくるフレーズも入っている。花が揺れているときに吹いている優しい風を、花のように彩りのある個性豊かな「Wind quintet」改め 木管五重奏が再現して奏でる。

Ⅳ. 音風
花からの優しい風に吹かれて、ハーモニーの風が吹いてくる。それは単純な音を重ねて奏でているのではなく、音色が重なりあって、それぞれが過ぎ去っていく和声(ハーモニー)の風だ。
風が通り過ぎたのちに、ピアノとホルン、ファゴットの新たなメロディーが穏やかに流れ、フルート、オーボエ、クラリネットが加わり壮大になって奏でられる。その雄大さが収まった後、『幹』『河』『花』と 今までの自然の風景のフレーズが蘇るように変形して流れてくる。最後は豪快な音楽の風がきて、このすべての風景はフィナーレを迎える。
楽器が譜面から奏でる音の風は 目には見えない。でも、それを聴くこと そして感じることは
できる。そんな音風(おんぷう)をぜひ体感してほしい。


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