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○楽曲情報
Piano Sonata No,30 op.109 2 mov. for Clarinet Quartet
作曲：L.v.ベートーヴェン (Ludwig van Beethoven)
編曲：小村英生 (KOMURA, Hideo)
演奏時間：2'15"
グレード：4

○楽曲解説
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンは、18世紀末から19世紀初頭にかけて活躍したドイツの作曲家で、古典派からロマン派への橋渡しをした、音楽史上もっとも重要な人物のひとりです。
彼の晩年に書かれた《ピアノ・ソナタ第30番（Op.109）》は、全3楽章から成りますが、一般的な「急－緩－急」の構成とは異なり、2つの短い急楽章のあとに、長大な変奏曲による第3楽章が置かれるという、ユニークな構成が特徴です。

本編曲では、その第2楽章（Prestissimo）のみを取り上げ、クラリネットならではの表情豊かな響きが楽しめる作品に仕上げられています。ピアノ原曲に見られる音階や分散和音の動きを活かしつつ、管楽器の特性に合った書法で無理なく演奏できるよう工夫されています。見た目以上にテクニックを要する部分もありますが、基本的な音形が多く、アンサンブルの基礎力を高める練習曲としても有効です。発表会やコンサートのオープニングやアンコールピースとして、またアンサンブルコンテストに取り組む楽曲としてなど、さまざまな場面で活用できる一曲です。

○楽器編成
1st Clarinet in B♭
2nd Clarinet in B♭
3rd Clarinet in B♭
Bass Clarinet in B♭