
松田聖子のデビュー曲。この曲の最大の魅力は、洒落た洋楽的なサウンドのエッセンスが随所に感じられる仕掛けになっていること。例えば、淀みなくタイトに刻まれるビート感やキメのリズム、夏の海を渡る爽やかな風をイメージさせるストリングスの駆け上がりや駆け下りフレーズも、人数の多い弦楽器が担当しています。さりげなく隠し込んだサウンドの特徴をしっかり見抜いて強くイメージしながら、それらをピアノらしい奏法に置き換えることをしてみて欲しいです。16ビートのドラムの刻みをピアノで真似することは難しいので、8分音符のアルペジオ伴奏に置き換えていますが、ウラでは16ビートが刻まれていることを意識するために、16音符を含むオカズが挟んでいます。このようなアレンジの理由付けの部分を深読みしながら演奏すると、とても楽しいと思います。※歌詞は掲載していません