日本マンドリン連盟九州支部創立50周年記念演奏会のために書いた作品。
*この楽譜は「通常版」になります。一部ハーモニー、独奏部の難易度などが異なります。動画と同じ版が必要でしたらホームページより直接ご連絡ください。なお、日本マンドリン連盟九州支部に加盟の団体であれば自由に演奏していただけます。その場合も直接ご連絡ください。
編成:マンドリンオーケストラ(マンドリン×2、マンドラ、マンドロンチェロ、ギター、コントラバス)
難易度:中級程度
演奏時間:11分半
解説:私は自然や農村の風景が好きで、関連して巨木も好きであちこち会いに行きます。日本の樹種別巨木本数ではスギやケヤキに及ばないものの、最大級の巨木の多くはクスノキです。
クスノキは天然の森の中ではそれほど見かけません。里や神社など、人の手が入った場所でその立派な姿を見ることができます。日本に生息するクスノキはその八割が九州にあると言われており、佐賀、熊本、鹿児島では県の木に、福岡(福岡、飯塚、筑後、中間、小郡、宗像、太宰府)、長崎(島原)、大分(別府)、宮崎(宮崎)でも一部市町村の木に指定されています。私には九州を象徴するような木であるような気がしてなりません。
日本マンドリン連盟九州支部が50週年を迎えるにあたって、この木をモチーフにささやかながら曲をしたためました。クスノキが生育する鎮守の森のように、愛好家が集うこの場所も沢山の人が育て、守って来たことでしょう。自分はその畔にひっそりと佇むだけですが。。
日本マンドリン連盟九州支部のさらなる発展を祈り、偉大な先人に心から敬意と感謝を込めて。
2019年5月12日 福屋篤