フォーク・クルセイダーズ解散後の加藤和彦が中心となって結成された、1972年デビューの日本の代表的ロック・バンド、サディスティック・ミカ・バンド。ビートルズの通称「ホワイト・アルバム」でも知られるクリス・トーマスをプロデューサーに迎え、セカンド・アルバム「黒船」を日本、アメリカ、イギリスでリリースし、全英ツアーを敢行する。全英ツアーでは特に後藤次利のスラッピング・ベース・プレイ(フラメンコ・スタイルと地元紙は表現したようだ)が注目を浴びた。彼らの代表曲と言えば「タイムマシンにおねがい」と「嘉永六年六月二日~四日」の3部作だろう。後者は後藤次利の演奏する「ライヴ・イン・ロンドン」のヴァージョンも秀逸だし、「塀までひとっとび」「WA-KAH! CHICO」などもおもしろい。(日本のロック黎明期の名曲を多数収録したバンド・スコア集『ロック・クラシックス・ジャパン(70 年代編)』より)