故・黒澤明監督が、1952年の映画『生きる』の重要な場面で主人公に歌わせたこの曲。もともとは芸術座という劇団が1915年(大正4年)に上演した演目、『その前夜』の劇中歌でした。作曲は「カチューシャの唄」でも知られる中山晋平で、“人生ははかないものだから、少女よ恋をしなさい、精一杯生きなさい”という内容の歌詞は、大正・昭和の歌人で脚本家の吉井勇が手がけています。このスコアでは、原曲の雰囲気とジャジィなムードの両方で楽しめるようになっています。