ショパン作品の中でも圧倒的な人気を誇るこの曲は、正式名称を「12の練習曲 作品10第3番ホ長調」といいます。日本で「別れの曲」と呼ばれているのは、ショパンの伝記をもとに作られたフランス映画の邦題が『別れの曲』で、その映画でこの曲が流れていたことがきっかけ。なお、1832年に完成した『12の練習曲作品10』の、3番目の作品がこの「別れの曲」で、12番目が有名な「革命のエチュード」です。12の練習曲(エチュード)は、フランツ・リストに捧げられたというだけあって、どれもとびきり美しく、難しい曲ばかり。ここでは初心者の人も“練習曲”として演奏できるように、「別れの曲」を簡単な連弾譜にアレンジしました。