“鐘”の愛称で親しまれているラフマニノフのピアノ曲。ロシアの空気を感じさせるような荘厳で美しい楽曲です。モスクワ音楽院を卒業してからすぐ後に書かれた作品のひとつで、自身の演奏による初演時は聴衆から熱烈な支持を受けたことが記録されています。原曲はとても難易度の高い曲ですが、ここでは上級レベルながら弾きやすいアレンジを実現。ぜひ挑戦してみてください! なお、“鐘”という名前は出版社が楽譜を出す際に“モスクワの鐘”などとタイトルをつけたことから定着したそう。また、のちに彼は「鐘」とタイトルをつけた合唱交響曲も作曲しています。