ショパンは生涯でワルツを19曲作りましたが、23歳のときに作曲した初めてのワルツがこの「華麗なる大円舞曲」です。演奏旅行のために19歳からウィーンを訪れていたショパンは、当時現地で流行っていたウィンナワルツを好みませんでした。しかし華やかな曲想で人気を得たいという考えから、この曲を世に送り出すことに決めたのです。そのため、ヨハン・シュトラウス1世らによるウィンナワルツとは一線を画す方向で作られており、舞踏曲を意識した曲想になっています。この曲は左手の跳躍が難易度を上げていますが、ここではかんたんな連弾譜でそのポイントをクリア! 当時の様子を思い描きながら、優雅に演奏してみましょう。