大正4年に発表され、流行した歌謡曲です。8分の6拍子であるバルカローレ(舟歌)の形式に則って書かれており、黒沢明監督の映画「生きる」の劇中で歌われ、また、多くの歌手にカバーされ続けている名曲といえるでしょう。この楽譜では、コードはシンプルな表現にとどめ、左手は終始、ゴンドラを漕ぐような一定のリズムパターンを繰り返しています。目安としてテンポ指定を入れましたが、テンポは自由に変えてくださってかまいません。ただし、1小節2拍(付点四分音符を1拍とする)を単位として感じることが大切であり、これは舟歌の大きな特徴になります。なお、楽譜の中の歌詞は1番のみとし、4番までの歌詞を枠外に入れましたので、参考にしてください。