この曲の正式名称は「愛の夢 第3番変イ長調」ですが、第1番と2番はほとんど演奏されず、「愛の夢」といえば第3番を指していると言ってもいいほどです。「テノールもしくはソプラノ独唱用の3つの歌曲」をリスト自身がピアノ独奏用に編曲したもので、フライリヒラートの詩「おお汝、愛しうるかぎり愛せ」で始まるこの第3曲は、ショパンの夜想曲風な雰囲気を持っています。