2018年度上半期放送のNHK連続テレビ小説『半分、青い。』主題歌。「自分にしかできないバランスでエキゾチカをJ-POPにする」っという星野源の狙い通り、絶妙なノリと味わいのお洒落なサウンドですが、ピアノ・ソロで再現するのは大変です。例えば、乾いた感じのパーカッションや真空状態のように、何も音が無い「間」や、伸びた音の中で後ろに向かってクレッシェンドしたり音色が変化していくなど、難問が山積みの曲です。そのため真正面から挑むのでなく、ピアノの良さを活かしつつ、弾き込むうちに徐々に似て来る面白さを楽しんでいただける内容にまとめてみました。演奏上の最大のポイントは、照れずになりきる こと。 [A]に入る直前の16分音符の駆け上がりフレーズでは、パカパカ鳴るパーカッションをイメージ。休符だらけの[A]は、休符という「音」を感じるように弾きましょう。 間奏やエンディングは、少し短めになっていますが、基本的には原調なので、原曲を流しながら一緒に演奏して、ノリや空気感をつかんでほしいです。ピアノ・ソロとしての仕上げの段階では、原曲のテンポ通りに演奏しようとすると、バタバタと落ち着きのない雰囲気になってしまうので、ほんの少しだけ遅めにした方がステキだと思います。